痛痛しい兄妹。ストーリーも最悪の兄妹。
予備知識なしで、急遽仕事帰りに観だけど、こんな内容だと知っていたら観なかった。でも見てよかった。
こんな現実があるのか? 生きることしかできない最低の兄を見ていると、「万引き家族」はやっぱり寓話だと思ってしまう(いい意味で)。橋口監督の「恋人たち」も思い出した(これは「恋人たち」ほど洗練されてない)。
ギリギリアウト側で生きている兄妹。そろそろ糧を見つけてくれるだろうという映画的というか予定調和な展開はない。簡単に感動させようとはしないところに好感がもてる。
兄妹で花火をしているシーンがなんか好きだ。なんかホッとする。
で、ラストシーン。まさに崖っぷちに立つ兄妹。なるほど、「岬の兄妹」か。で、あの電話は誰からなんだろう。救われたのか否か。