ある日怪しげな催眠術師から「音楽を聴くとミュージカルのように歌ってしまう催眠」をかけられてしまった静香のお話。コメディダンス映画。歌も歌うけどミュージカルというよりは流れる曲を歌っていくスタイルだった。
ずっと楽しい雰囲気だが、黒歴史の幼少静香の描写は遠目とはいえ少しげんなりとするかも。だけど、この部分が催眠の根幹であるのでウッとなるくらいが良い気もする。最後は報われて良かったねとなった。(また同じこと起こすんじゃないかと少し身構えちゃったけど)
そして、私が一番好きだった部分が、静香がレストランで散々なことをしてしまうシーン。
本人はミュージカルのように華やかなパフォーマンスを繰り広げ……ていたつもりだったが、実際はフロアを滅茶苦茶にしていたし、賠償額も当然悲惨なことになっていた。静香が歌っている時、静香には見えない所にいた演奏者は不快な顔をしているけれど、静香に見えている客達は笑顔だったのよね。実際の映像では止めるように言う声が入っていたりご立腹な様子で席を後にする人の描写があったり。
“催眠”とは上手く言ったものだなぁと唸ってしまうくらいには好きな演出だった。
キャストに関しては、やしろ優が良かった！モノマネをしない、女優としてのやしろ優は初めて見たかもしれない。雰囲気もキャラクターも好きでした。
焼きそば、残念だったね……。
