ぱた

余命10年のぱたのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.5
こういう明らかな御涙頂戴は心を痛めてみなきゃいけないので得意ではないんですが、お勧めされて見ました。
御涙頂戴系と一括りにしていた自分にビンタしておきました。

私にも「この子の文章が好き」と思う子がいます。
だからか、シンプルに、マツリの書いた文章が読みたい。絶対泣いちゃうけど。心から読みたいと思った。読みたいな。

流石に初詣のシーンからは「ぬ"ぅう…」と声が出続け、あまりの切なさに拳を握りしめることしかできなかった。
視聴者からしたらマツリの状況を知っているのでそうだよねぇとかマツリにも葛藤があってだな…と思えるけど、カズくんの気持ちを思うと「ぬ"ぅう…」ですよ…。

「大丈夫?」という問いかけの意味ってあるのかなぁと思う時がこれまで何度もあったけど、「だから書いてみた」と言ったマツリの言葉に涙がウロコになったわけです。マツリは強いね。かっこいい。

「マツリちゃんがいれば」の「いれば」はとてつもなく重みがあるよね。ただ、カズくんはその重さを知らなくて。

あと、個人的に松重豊が好きなので、階段で静かに崩れ落ちる姿がグッときました。
ぱた

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