和製ミュージカルという試みの時点で、ミュージカル映画好きとしては評価が甘くなってしまうんだけれど、期待を裏切らない矢口史靖流オフビート・コメディでした。
「雨に唄えば」のGood Morning 、「バンドワゴン」のDancing in the Dark、「ウェインズ・ワールド」のボラプ、マイケル・ジャクソンのBeat It(もしくはその元ネタのWSSのCool)などへのオマージュ溢れるシーンの数々。
それに、Happy Valleyシークエンスのジャック・ドゥミ感。
「いぬやしき」では反抗期で常にぶすっとしていた三吉彩花さんの、魅力的な表情とダンス(踊ってないときは、やっぱり基本ぶすっとしていたけどね)。
大根仁版「サニー」や、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」と同じく、出演者全員による多幸感しかないラスト・ナンバー。時空を超えて登場するある登場人物には涙さえ溢れました。
満点を献上いたします。