よーだ育休準備中

インパクト・クラッシュのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

インパクト・クラッシュ(2017年製作の映画)
3.0
東パキスタン独立戦争が激化する中、印パの緊張感も高まっていった。西パキスタンは東側への物資輸送を海路で行うことを検討していたが、強力なインド側の母艦ヴィクラントがベンガル湾における脅威となっていた。西パキスタンは、海軍最強の潜水艦ガーズィーによってこの脅威を排除しようと目論む。通信を傍受したインド海軍は、S21潜水艦にベンガル湾への偵察任務を与える。


*.+゚ *.+゚ ꙳⟡ .*・ ゚
.゚+ ꙳⟡ ┏━━┳━┓ *.゚+
꙳ ┣━ ┃ ┃ ꙳⟡
。˚✩ ┃ ━┫ ┃ *.゚+
.*・꙳⟡゚┗━━┻━━!? ゚*.

そ の よ ぉ だ !

ーThis review will self destruct in 5sec.


◆ 戦争に勝つには命をささげても無駄。

1947年ならびに1965年にカシミール地方の帰属を巡って勃発した第一次、第二次印パ戦争。かねてより対立関係にあったインドとパキスタンによる三度目の戦争である第三次印パ戦争に発展する直前の《水面下》の戦いを描いた作品。

1971年に本格化したバングラデシュ(当時の東パキスタン)独立戦争。インドを挟んだ飛地領土での大量蜂起に対して、西パキスタンは武力による解決を図りサーチライト作戦を展開。非人道的なバングラデシュ大虐殺が行われました。これにより生まれた多くの難民が隣国インドへと押し寄せたことで、印パ間の緊張感が高まっていた頃の物語。

当時(冷戦期)の南アジア情勢について、ある程度の予備知識があった方がより一層物語に没入できるものと思われます。一触即発の張り詰めた情勢の中で先制攻撃を嫌ったインド政府と、奇襲を仕掛けて機先を制せんとするパキスタン。両国の思惑に挟まれたインド海軍の潜水艦が、まさに水面下での駆け引きを強いられる様子は見応えがありました。


◆ 敵に命をささげさせる。

タイトル(邦題)とジャケ写から激しいアクションシーンを想像していましたが、本作はアクション映画ではありませんでした。潜水艦という密室の中における会話劇と互いの主義主張をぶつけ合う熱い人間ドラマ。戦場での敵艦との駆け引きを描くサスペンスの色調が濃かったと感じます。

潜水艦としての性能が劣る上に、敵の罠(機雷)によるダメージを受けて操作が制限される中、誇り高きインドの軍人が知力と勇気をもって敵を打ち破った。楽しげな歌や踊りが無い分、軍人たちが自らを鼓舞するために国歌を合唱するシーンもあり、インドの自国海軍の活躍を通して描くある種の国威発揚映画のようにも感じました。

低予算映画のような映像の粗さや、セリフの言い回しや潜水艦内の動力を映す映像に少し説明くさい部分もありましたが、骨太なストーリーとヒリヒリする掛け合いが緊張感を生み出し、制作費以上のクオリティに仕上がっていると感じました。


𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 𓈄
Dear.その夏ちゃん

タイトルから勝手に想像していた雰囲気とは全然違ったんだけど、めちゃくちゃ見応えがあってびっくりした!インド映画の層の厚さを感じたよ(๑°ㅁ°๑)!!

来月以降の映画もまた決めよ〜!12月は折角だしホリデームービーがいいなぁって勝手に思ってる|˙꒳​˙)!!