ナツミオ

mid90s ミッドナインティーズのナツミオのレビュー・感想・評価

4.0
WOWOW録画鑑賞
【特集・気鋭のスタジオA24】
誰もが通ったノスタルジーを感じる秀作。

『マネーボール』などで活躍する俳優ジョナ・ヒルが、野心的映画会社A24と組んだ長編映画監督デビュー作。1990年代中盤のロサンゼルスで生きる、ある少年の日常を描く。

原題 『Mid90s』

2018年米作品
監督・脚本・製作 ジョナ・ヒル
撮影 クリストファー・ブローヴェルト
音楽 トレント・レズナー アッティカス・ロス
出演 サニー・スリッチ ルーカス・ヘッジス キャサリン・ウォーターストン ナケル・スミス オーラン・プレナット ジオ・ガリシア

(WOWOW番組内容より)
1990年代中盤のLA西部。
13才の少年スティーヴィー(スリッチ)は自分を頻繁にいじめる兄イアン(ヘッジス)、シングルマザーのダブニー(ウォーターストン)と暮らしている。スケボーに興味を抱いたスティーヴィーは近所でたむろしている年上のスケートボーダーたち、ルーベン、レイらと行動を共にするように。しかし仲間の一部は、まだ子供であるスティーヴィーにとって刺激的すぎる存在だった。
ダブニーは彼らと距離を置くよう言いつけるが……。

最初のスケボーで作ったスタジオ名"A24“の文字が面白い。

主演のサニー・スリッチと仲間たちは皆リアル・スケートボーダー。

年の離れた兄イアンにいじめられるスティーヴィーが痛々しい。
兄の誕生日プレゼントに渡したCDもむげに扱われ、兄のいない間に部屋に入って兄貴の持ち物に憧れを感じる、健気な弟。
学校でも友達がいなさそう⁈

そんなスティーヴィーがスケートボードを通じて知り合った年上たちとの付き合いで色々な事を経験し成長する、誰もが通過する青春グラフィティを描いている。

印象のシーン
・初めてのタバコ、酒、薬、初体験

・スケートボードの技が成功した喜び

・家族に理解されないと悩むスティーヴィー。
レイ「お前はずっとマシな人生を送れているんだ」
と他のメンバーの境遇を話す。
そして2人で夜通しスケボーで走る回り、明け方公園で眠るところ。

・地味なメンバー、フォース・グレードが撮ったムービー‼️
映画監督になれる⁈

90年代半ばが青春だった世代だけでなくても楽しめる、誰もがある種のノスタルジーを感じることができる作品。
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