ペンソー

オーヴァーロードのペンソーのレビュー・感想・評価

オーヴァーロード(2018年製作の映画)
3.5
Filmarks試写会にて。

J・J・エイブラムス製作による、第二次世界大戦下のアメリカ軍兵士たちがオーバーロード作戦前夜にナチスの秘密兵器と対峙するサバイバルアクションスリラー作品。

前情報でゾンビモノだと思っていたけど、ゾンビモノというよりは「超豪華な"武器人間"」という感じだった。
「第二次世界大戦×B級設定」という、なかなか観ることができない作品であり、しかもお金がかかっているので全くB級感がない。
もともとB級作品が好きで、さらにお金のかかったB級作品はとても貴重なので設定だけでも楽しめた。

オープニングの輸送機から降下するシーン、そして降下してからの一連の流れの迫力が抜群。
開始15分だけ観たらゴリゴリの第二次世界大戦モノかと勘違いしそうなほど迫力があった。
しかしながらそれは長く続かず、SF要素が徐々に顔を出す。

オカルト好きのヒトラー率いるナチスドイツならばこれくらいの研究はしていてもおかしくないし、UFOやその他諸々の常人がただのSFと一蹴しそうな研究を大真面目にやっていたと言われるナチスドイツならありえなくはないだろうなぁと思わせるような不気味な研究の数々とアメリカ軍兵士が対峙するという、B級感を前面に押し出しながらも全くそのB級感を感じさせない作品全体の雰囲気は素晴らしかった。

ビクッとなるようなホラー要素も満載で、様々なジャンルが混在しながらも広がりすぎてまとまりきらないということはなく、チープさもないのでかなり楽しめるエンターテイメント作品だったのではないなかぁと思いました。

もともとクローバーフィールドユニバースの新作なのではないかと噂されていた本作、そうだったらそうだったできっと面白かったのだろうなぁと少し思った。
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