チャチャのパパ

サンセットのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

サンセット(2018年製作の映画)
3.8
難しい映画だった。何が難しいって、謎が多い。最初から最後まで謎だらけ。

ヒロインの背景が謎。行動が謎。物語の進行が謎。前作「サウルの息子」と同じ様な主人公の顔を中心に撮って、周りをボヤかすという手法が余計に謎を呼ぶ。

舞台は約100年前のブタペスト。ちょうどサラエボ事件の少し前で、ヨーロッパが世界の中心の時代だ。だから、高級な帽子はそのメタファーとなっている。おそらくタイトルの“サンセット”というのも栄華を極め退廃していく“落日」を意味するのだろう。

主人公のイリア。エマ・ワトソンに似た美人なのだが終始ニコリともしない。その彼女がいつも厄介事に首を突っ込んで行くという話で、おめえ何回「ここにはいない方がいい!」やら「早くここから立ち去れ!」って言われた?

そうして少しずつ謎が解ってくるのだが、ラストのシーンは未だよく分からない。多分こうなんだろうな、という様に作ってるのか?

2時間超えの映画はおじさんトイレが厳しいのよ。