ドント

オペレーション:レッド・シーのドントのレビュー・感想・評価

4.0
2018年。どうかしてやがる。中国で特大ヒットしたアクション巨編。中東の架空の国で起きた内乱、そこにいる自国民ほかの救出のため出動する中国海軍特殊部隊の活躍を描く。
コテコテの愛国映画、に見せかけて、ラスト1分弱とエンドロールに「海外での保護要請はこのホットラインへ!」と出てきて戦闘機や潜水艦のかっこよい映像がちょろ~っと流れる以外はビビるほどにゴゴリガチガチグッリグリのミリタリーアクションである。
どのくらいゴリゴリか。銃撃戦や爆撃・爆発のガチっぷりはもちろん、ミリタリーと聞いて想像するものを戦闘機以外全部やっている。そして本気モードの主役チームは指が取れ腕がもげ顔面が半分ちぎれそれでもなお戦う。死体はピクピク動き、救おうとした人々がそれはもう無惨に死んだりする。「愛国映画」なら多少無茶をしてでも全員助けたぜ!にしそうなのに「兵士も頑張るけどね、死ぬときは死ぬよね!」という、うーんこのリアリズム。すごい。ゴリゴリである。
大変なアクション映画だが、問題はこれを観て「よ~し俺も軍隊で頑張ろう!」という気持ちには絶対にならない点であろう。いやならないですよ、軍隊入ると腕もげるし顔面半分なくすもん。そういう意味では目的にかなってないかもしれないけど、面白さとすごさは保証します。
ドント

ドント