“腹を割って話す”
凄く楽しい映画でした。
だけど、それだけではなくて、なんとなく、学びの様なものもあるーーそう言う映画でした。
物事がうまくいかない時。
たとえば、それは政治の話であるのだけど。
僕は、政治というのがどんなものなのかというのは正直分かりません。
それでも、この映画を観て感じたのは、それは政治であっても、人間関係であっても、何でもないことで意外とうまく行ったりするんじゃないかということです。
それは、ただ一言の「ありがとう」。
それは、「ごめんなさい」。
それは、「愛してる」。
その他諸々。
ものすごくシンプルで簡単な言葉なのに、肝心な時に口に出すのが難しい言葉たち。
この映画の主人公には大きなきっかけがあったけれど、僕たちもちょっとした心がけひとつで、少しは出来るようになるかもしれない。
脚本が古臭いと言うレビューも目にしましたし、少なからず僕もそう感じるところもありました。
だけど、その古臭さこそが三谷監督が伝えたかったことなのかもしれないなと、観終えてレビューを書いている今は感じています。
“腹を割って話す”のは古臭いかもしれないけど、それこそが人間の本質であり、日本人の良さなのかもしれませんね。
ーーシンプルに生きよう。
そう言われた気がしました。
良い映画だと思います。
観て良かった。
追記
僕は、特に小池栄子さんの演技が心に残っています。
自然体で、人の心が見えるような演技が印象的でした。
良い女優さんですね。