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永遠の門 ゴッホの見た未来のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

3.5
At Eternity's Gate:ジュリアン・シュナーベル監督、脚本、ジャン=クロード・カリエール脚本、ウィレム・デフォー主演、ブノワ・ドゥローム撮影、2018年イギリス、フランス、アメリカ作品。フィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画。

まあまあ楽しめる感じで良かった。しかし随分アート風な作品だろうか。大半の映像はハンドカメラによる撮影で、ゴッホ目線やゴッホのすぐ傍に居るかのような視線で展開していく。それほど酔いそうにはならなかった。ウィレム・デフォーは自画像のゴッホに似ているが30代には観えない。そういう映画ではないのだろう。多くの人がイメージするゴッホの近くで追体験するような感覚に寄せていると思う。物語はけっこう良くまとまっていると感じた。

序盤はけっこう鬱陶しく思える映像も少し観慣れるとそれなりだと思う。ただアート寄りであるものの、全編絵画構成だった2017年作品の「最後の手紙」ほど、アートとして実験映画としての強烈なインパクトもなかったような気がする。

ゴッホ好きやアート好きはそこそこ楽しめそう。
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