れい

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のれいのレビュー・感想・評価

5.0
幼い頃から繰り返し読んだ「若草物語」。その思い出が損なわれることなく美しい映像となって、純粋だった頃に戻れる大切な宝物としてこの映画は私の心に深く刻まれました。

子供の頃は疑問だったエイミーの結婚も、こうして丁寧に描かれるとようやく納得できるものですね(それとも私が大人になったのか、)。
(映画とは別に、子供の頃からずっと心に残っている、姉妹の母親の「気性が激しかったけど、感情を抑えるのに20年かかった。心から怒りを感じなくなるにはあと20年かかるかもしれない」と言う言葉。ジョーの似てると感じるほど気性が激しかった私は身をもってその過程を確認中です)

過去と現在が巧みに織りなされるエピソードは真水のようにスムーズに観る側に届き、映画の手法にも驚かされます。なお、ある人が「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を「これは男映画」と言って繰り返し観ていると聞いた直後に偶然「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」を観て、私にとっての「繰り返し観る女映画はこれだ」と感じ、この映画に出会えたことを心から幸せに思いました。
れい

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