なんだろう。これ。
基本的には面白くなかったです。四姉妹と隣人があまり魅力的に描写されていなかった。原作ヒットの最大の原因であろう彼らの生き生きとした魅力が伝わってこなかったのね。
特にメグが魅力的に描かれていなくて、妙に優等生的だったのがつまらなかった。
ジャネット・リーと比べるのは酷かもだけれど美人で常識人だけれど、綺麗な洋服や贅沢が大好き、というところがセリフでしか伝わってこないのがなんだかなーと思いました。「耐えるわ」と何度も言わせるんじゃなくて、実際に我慢してるところを写さなきゃ、です。あと、並ぶとジョーの方が綺麗に見えちゃうこともあるのはやっぱり良くない。
後半、姉妹とローリーが大人になってからは見応えがありました。特にエイミーとローリーが良かった。絵を描く人っていうのは文章書く人より一般的に言って生活力もありますから、膨らませ方にも違和感がなくて説得力がありました。役者さんの演技もとても良かったですね。
主演のシアーシャ・ローナンは無難な配役、無難な演技で安心感がありましたが、まあ、あんなものかな。
ベス役の俳優さんは、病弱な役の割にはいかついかな?
大事な役なので、名子役だったマーガレット・オブライエン並みの演技力が欲しかったところ。
全体的にセリフで語らせすぎ。
ラストの種明かしも、それ自体は良かったですが、その後引きずるのは興醒めですね。
(スター俳優の演技と衣装に救われている映画 2021/9/25記)