おたふく顔の福ちゃん

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のおたふく顔の福ちゃんのレビュー・感想・評価

4.0

映画の題材にするには小さすぎる世界の話だけど、でもだからこそ、ド派手な映画の世界と実際は無縁な私たちに1番近くて、自分らしく生きることの勇気をくれた物語だった。

爆発的なアクションも感動も笑いもハラハラドキドキもないけど、私たちの身の回りにある幸せや悲しみや葛藤や愛を客観的に見せてくれていてた。私も三姉妹であるだけに、四姉妹と母でわちゃちゃ騒ぐシーンには自分たちを見ているようで、うわ〜あの日々楽しかったな〜〜、って家族が恋しくなった。

ジョーが終盤で感情的に言い放った「女性の幸せは結婚や家庭を持つことだけじゃない。仕事も才能も自由も私の幸せ。だけど、寂しいの。今は愛されたい。」って台詞が好きだったな。理想と現実の狭間で葛藤しながら、それでも自分らしく夢を追うジョーが凄く好きだったし、『愛する人と結婚する』『お金持ちになる』「病気と闘う』と個性豊かな四姉妹それぞれの生き方、価値観はどれも正解で素晴らしい幸せの形だと思った。


誰もが干渉されず干渉せず、それぞれににやりたいことやる、なりたいようになるのが、難題だけど一番の幸せ。.
女の夢も自分の夢も全部かっさらって幸せになっていいんだって強気になれた、背中を押してくれた作品でした。.
また何年後にか見た時には全然違った見え方がするだろうから、その時が楽しみ。