逞しいけれど繊細な、ひとらしさが描かれた映画。
と一言で頑張るならこんな表現だけど、的確ではないか。
序盤なら時間軸が行ったり来たりするけれど、最後に向けてその構成が効いてくる！
そしてカットの繋ぎ方や構図も考えられていて堅実さを感じつつ、ラスト付近の軽いタッチでの終わらせ方みたいな軽快さもあった。凄い才能…いや、演出力！グレタさん凄いなぁ
個人的には、ジョーが髪を切って稼ぎを手に入れつつ、夜中にひとりで涙している場面にとても惹かれた。
呆気からんとしつつも、ジョーの女性としての叫びが所々に見られる、それでいていざ執筆に入るとのめり込んでいく様の描き方とその演技がなによりもよかった
シァーシャロナン！恐るべし…！
キャストも充実してたな。
姉妹のバランスも良かったし、配役も絶妙。
意外な大女優を端役として起用しているのも、なかなか豪快な手腕だなと思ったり。
下手なアカデミー系の映画よりも、丁寧さと新進気鋭な若い感性がある気がしました！！
