ドナウ

ラ・ポワント・クールトのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

写真家としてのヴァルダを強く感じた作品。漁師たちのネオレアリズモ的な作りかと思ったら一転、恋人達の心象風景のようなカットがあまりに強烈で引きずり込まれてしまった。この二人の歩く浜辺に映る工場や黒煙が海を汚し、幸せをも脅かす“完璧な桃の中を喰う虫”のように見える。なんとなく男社会を同性愛的な視点で皮肉っているようにも見えるし、船上槍試合や、“魚”の漁は禁止され“貝”にも細菌が見られるなど勘ぐってしまいたくなる。猫が随所に現れ明らかに意味をもたせているのだろうと思うけれどハッキリとは分からなかった。多分女性や子供、母性辺りだとは思うけど…。
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