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ブルー・マインドのsappnoのネタバレレビュー・内容・結末

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミアはもうすぐ17歳の高校生。親の都合で転校し、新しい学校でガラの悪い美人・ジアンナとその仲間たちと出会う。10代ならではの身体の変化に戸惑いながら、鬱屈とした思春期の日々を過ごすミア。出会い系サイト、家で飼っている金魚、噛み合わない両親、うまくいかない虚勢、万引き・酒・クスリ…やがてミアの身体は奇怪な変化を遂げていく。

思春期の女子ならではの身体と心の変化への順応の難しさを描いた作品。最近女の子×人魚の組み合わせあまりに多いな…??しかし、この映画の人魚の造形はグロくて美しすぎないところが良かった。尾びれがメキメキ出てるところとかお気に入り。
足の指がくっついて水掻きのようになり、足にアザがたくさん出来、鱗まで出てきてしまう。誰にも相談できないところは「なんで?」としか思えなかったけれども、ミアなりに自分で何とか耐えられないか悩んだのかなあ。病院でちゃんと相談すれば良かったのになあ…。

鱗が生え始めてからのミアは半狂乱。思春期は周りの友達に順応しなきゃいけなかったり、親からのズレた期待にイラついたり、万引きや酒やクスリといった悪事に憧れをもったり…。混乱する日々の中で何とか自分を保とうとするミアだが、最後には自分を受け入れて海に還っていく。人魚は恐らく女性らしさと成熟の象徴。親や学校に溶け込めなくてもやっていかなくてはいけない自分との折り合いが肉体に現れたのではないかと…難しかったけど!!

何故か魚をムシャムシャ食べてるんだけどこれは難解だった。何故食べた??これが一番のナゾ。あとミアは本当に養子だっとのかな…伏線ぽく散らばしてたけど説明ないから分からなかった。ただ、ジアンナは悪ぶってるだけで実はいい子だったので好きになった😂 お母さんに見捨てられて寂しかったんだろうな。てかミアのこと好きだったんじゃないかな(恋愛的な意味で)。

人魚の生々しい造形、どこまでも乾いた映像、ずっと流れてる水の音。美しさはピカ一の映像でした。あとはもう少し分かりやすければ…😩!
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