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ポッド・ジェネレーションのsappnoのネタバレレビュー・内容・結末

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

少し未来の世界では、妊娠は苦しいものではなく、なんと人口の子宮ポッドを持ち運ぶことができるようになっていた。つわりに苦しむことも、体調不良やお腹の重みに耐える必要もない。バリバリのキャリアウーマンであるレイチェルは、夫アルヴィーに相談なく、このポッドによる妊娠システムを申し込んでしまう。果たして、この妊娠と出産はどうなってしまうのか?

おそらくテーマは①女性という性別に対する抑圧②妊娠という生命活動の困難③男性の出産に対する課題性。興味深いと感じたのは、最初人口子宮(ポッド)に反対していた夫:アルヴィーが結局いちばん妊婦みたいにオロオロしていたところ。それと、バリキャリのレイチェルが結局仕事よりも出産に重きを置いて仕事そっちのけで会社を飛び出したところ。便利な時代になっても、人間は根本では原始的活動に戻ろうとするところがとても面白かった。
それと、明るい色使いなのにやたらホラーチックでめちゃめちゃ不気味だった。テーマのせいなのか、それともわざとなのか…。ポップな色使いなのに暗い部屋やオフィス、人類がお金を払ってなんか木みたいなやつを吸ってるシーン、人口子宮のやたらファンシーな装飾、総じてみんな不気味でした。ピンククラウドとかビバリウム的な…??なんかずっと怖かった。ポッド、こじ開けられるんかい!とか、レイチェル仕事大丈夫か??とか随所にツッコミは入るけど、前情報なしで見たわりに面白い映画でした。たまにはいきなり見るのもいいよね。
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