kyoko

モンスター・フェスティバルのkyokoのレビュー・感想・評価

3.7
夏と言えばキンキンに冷えたシネマカリテとカリコレ。
年々冷えが身体に堪えてきたので(笑)今年はかなり絞りに絞ってます。

ホラーフェス「BLOOD FEST」に集まったオタクたちの目の前で繰り広げられた殺人ショー。え?これ映画なんでしょ?と戸惑う彼らに、一斉に殺人鬼が、ゾンビが、ピエロが、吸血鬼が、次から次へと襲いかかる……!
なんとなく、「どれがニセモノでどれがホンモノのモンスター?」みたいなやりとりをしながら殺されていくのかなーと思っていたけれど、まったくもって容赦なかった。

ホラーおたくのためのエンタメホラー。
「ホラー映画あるある」がそのまま彼らが生き残れるヒントとなっているというのがこの映画の最大の肝であり、ホラー好きにはたまらない小ネタがふんだんにある……と言えるほど素人の私は拾えていないと思うけど、有名どころも沢山あるのでなんとかいけた。まさかのディズニーネタまで。スプラッターの大盤振る舞いだけど、ぜんぜん大丈夫だった。

それどういう仕組みやねん!なところが山ほどあるけどつっこんでたらキリがない。そうこうしているうちに終盤にはあの人も登場した。特に動きがないのがちょっと残念。

ハロウィンの夜、家に侵入してきた変質者によって母親を殺された経験がありながら、なんでダックスはホラー嫌いにならないんだろう。父親の反応のほうがよっぽど普通じゃん!とちょっと最初は違和感だったけど、樹木医との会話でなんとなく理解できたような……このふたりに芽ばえた関係がちょっとだけ胸熱(いやそれよりダックスがいちばん好きだという、樹木医が樹液で殺人の映画が気になる)。


ちょっとしたどんでん返しもあって、エンドロール後のラストカットは続編の予感?(でもあの人もこの人もいないのはさびしいなあ)。
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