katoharu

グリーンブックのkatoharuのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.4
疲れた仕事上がりでも我慢できず初日に鑑賞。すごく良かった!
俳優と音楽とケンタッキーチキンと。

シンプルに無駄無くテンポ良く描けているので、難しく考えすぎずに広くオススメしたいです。観終わるまで実話と知らず、同じ実話ベースの作品で言うとボヘミアン…も良い勝負かもですが、人と人の心が通う同じ種類の感動もあり、こちらも広く見てもらえるはず。

ヴィゴ・モーテーセン演ずる、
喧嘩っ早いし、品がないしデタラメばっかり言うけど、心は一応真っ直ぐ、決めた事は最後までやる、お腹の出た中年おやじ(笑)のトニーがなかなか良かった。指輪物語のアラゴルンと同一人物と疑うほど。
マハラーシャ・アリ演ずるドクターおきまりの納得のいかない顔にはつい笑ってしまう。本当にバディになったのだと分かる。
彼らは本当良い俳優ですね!
2人の話なのに飽きないし最高!
真面目で神経質な所もあるシャーリーとガサツなお調子者のトニーがぶつかるシーンが愉快で愉快で。。
チキンと手紙のシーンは特に傑作。会場の1/3ぐらいの人はケンタッキーチキンが食べたくなったはず。。よくもまぁこんなに性格の違いがありながら、車という密室に2人で2ヶ月も篭ったな。

寂しい時には自分から動かなきゃ!なんて、時々はステキなこと言うじゃないのトニー。最後にシャーリーが来てくれて本当に良かったと思えた。

人種差別が根強い時代の難しくなりがちのテーマなのに、ハートフルで希望が持てる映画。でも、スパイク・リーの件とか見てると私は日本人で黒人差別の理解が薄く当事者でないからそんな風に明るく見られるのかもしれないとも、ふと思った。
万人ウケって難しいね!
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