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グリーンブックのniwarieのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.5
事実に基づいた話。

この文言を出すタイミング、最初と最後どちらがよいのか考えてしまう。、

事実は小説よりも奇なりと言ったりもするけど、映画に書き起こした時に、時として淡々としたものになってしまう話もあるのかもしれない。
想像の域でしかないけれど、劇中の台詞を借りれば世の中はもっと複雑で、実際はここで描かれていること以上に様々な葛藤や怒り、涙や哀しみがあったんだろうなと思えるような、誰が観ても温かい気持ちになれる良い映画でした。良い映画観てるー!!って気持ちになれるのがなによりよかった。
ショパンの会話のくだりに1番泣いた😭

時代が違えばまたこの感じとは善くも悪くも違う描かれ方をしたんだろうなと思うと少しキレイにまとめすぎな気もしてしまうけれど、クリスマス映画と思えば全ての出来事が心に染みてくる🎄

あとは…2点、、
観た環境の問題と今、耳が音楽仕事モードになってしまってるからな気もするんだけど、最初のコンサートシーン、窓の外から観てるシーンだからなのか、、明らかにピアノの蓋閉めてる音な気がしてえっ?ってなってしまい、各演奏シーンもシーン毎のホールの規模感に合わせて鳴らしてる音の構成にほしかった、、
最後の演奏シーンだけが音の鳴ってる規模感が合ってた、、、(画から音が出てるように見えなくて音がだいぶ剥離して観えてしまってたので)そこだけが気になっちゃって気になっちゃって……ピアニストという部分をあまり大切にしてないように感じてしまった🙏

多分字幕がなっちだからってわけじゃなくて、、トニーのイタリア訛りのヤンキー(北部)英語の台詞の端々やドクとの会話劇がとても良かっただけに、この辺りのニュアンスを字幕にするとなると難しいところなのかも。。
当時の黒人のイメージと同じくらいイタリア人に対してのイメージも同様に強く描かれていて、白人と黒人の対比というよりは実は当時はどちらもマイノリティ側で、建国当時からの州での俺たちがアメリカを作った末裔だぜ!な人たちとの違いが日本からしたらあまりわからなさそうでもあるところが淡々としたロードムービーに見えてしまうことに拍車をかけてしまい少し難しそう、、、
アメリカ在住の方々からの解説が欲しい…
建国当時側が今やマイノリティになってきていて、都市部と田舎が逆転しているところを描く話がそろそろ出てきそう、、
ハウスオブカード(マハーシャラアリを初めて知ったドラマ)のフランクアンダーウッド議員が実はその一端であり先端なのかもしれないけど。
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