真世紀

悪魔の十字架の真世紀のレビュー・感想・評価

悪魔の十字架(2005年製作の映画)
2.2
変なマスクを被ったヤク中男が啓示を受け、自身による新たな聖書の口述を監禁女に筆記させる…その裏にという物語を小規模チープに描き、DVDジャケにはストーリーがオチまで全部書いてある始末。マグダラのマリアがどうと男がほざくのでキリスト教の知識がない方は置いていかれること必至。画面よりましな悪魔崇拝的な歌詞と雰囲気の音楽が助ける。

信仰が違えば何がタブー、フェチシズムの対象かも異なるもので本作がクローズアップするのは磔刑のキリスト。これがフェチの対象になると女性達が十字架にということに。これが全然気合いなし(笑)。顔立ちも平均に劣る女性陣を下着姿で十字架に固定。ブータレ顔で棒立ちと珍妙な図。

なぜ気合いなしと断定できるかというと特典映像で十字架拘束画像専門サイト(笑)のフォトが紹介され、出来が違う。モデルの美形度、脱ぎっぷりもさりながら映画の縛りが地面に足が着いた形なのに対し、縦棒に足首を縛り、地から浮く形とモデルの協力もまさに段違い。手の縛りも映画のすっかり手をのばした形でなく、余裕をもたせて拘束することで棒立ちではなく身体がしなり悩ましく見えると構図も計算。白い裸身に血飛沫散らせたり、十字架背負わせたりとアイデア度も優る。限定されたシチュエーションにも歴然としたレベルの差はあるもんだと変に感心。この特典に星一つ謹呈。
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