役所広司の良いところをグイグイ引き出してる。
馬上より激を飛ばす勇姿、若造に道理を説いても理解されず武士の体面を踏みつけにされても堪えて崩れぬ凛然とした佇まい、嫁さんとデレてる様子。
役所広司の男臭さと可愛らしさを存分に堪能可能な、いわば役所広司鑑賞映画の完成形かと♬
だがしかし、本作は峠です。
あの司馬遼太郎の最高傑作にあげる人もいる名作の映画化。
寡兵をよく統率し連戦敢闘。苛烈を極めた北越戦争を主導して一時は新政府軍を壊滅の淵に追い落とし大西郷を戦慄せしめた河井継之助の栄光と死の物語が原作です。
人間 河井継之助 の愛嬌も大切とは思いますが、戦争合戦激闘死闘の迫力と臨場感がやはり最重要かと。
巧みな描写で時間軸と空間軸を広く見渡したドラマを描く名人達人な司馬遼太郎の剛腕が爆裂した原作小説の圧倒的な戦争描写に、本作も健闘はされてますが及ばなかった感がありますです。
この難ミッションをクリアできそうな演出家を当代で探すなら、、、原田眞人監督か樋口真嗣監督あたりでないと大規模戦闘描写は厳しいかなぁ😅
これはもはや専門領域かもしれないぞ。
俳優陣の熱演を美しく撮りあげたドラマパートが本当に素晴らしいだけに残念無念なのです。
でも、確実に良作ですよ〜♪
