よっしー

華氏 119のよっしーのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
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前半のフリントの水質問題の件は、最初何を言いたいのかわからなかったのですが、トランプと同じように絶対権力をもつ州知事を黙認していくと末端の国民がひどい目にあうという警鐘なんですね。
今回あらためて痛感したのは、アメリカでは
銃規制と国民皆保険は切り離せない関係であることです、どちらも自分の身は自分で守る、自分以外の人間を助けるためになぜ自分が負担をしなければならない?と考えるのが多い富裕層が支持している共和党の政策だから。その共和党から大統領をだすとオバマケア廃止、先生に銃を持たせるという話になる。
ドキュメントの手法は嫌いではないです。下手な役者がつくりものの演技をされるよりずっと心に残ります、女子高校生の銃規制のスピーチはすごく残りました。知事の自宅ではなく、トランプタワーに汚染水をまいたら、この映画はもっとすごいことになってましたね。
銃規制について
イギリスから自分たちが知れない土地に来て、開拓時代から見えない敵をおそれ敵を作り続け自分たちを守ろうとしてきたのですから規制は将来出来るかもしれませんが銃は決してなくなることはないですね。
アメリカで独裁政権は誕生しうるか、ですが、まず大統領2期制であること、ロシアのような大統領首相のような院政をしける体勢でなければ難しいと思いますが、ムーアさんのいう通り警戒は必要かと思います。それと今のアメリカ日本大手マスコミの姿勢は非常に危ういと、視聴率、部数至上主義で権力チェック機能が果たされてないと思いました。また記者クラブのようなものはやめたほうがいいし、クラブの方針から外れないように記事内容を抑えていると見えるからです。
どちらにしても、よほど何かこの2年の間に戦争とか起きなければトランプさん2期目も勝ちそうな気がします。その頃には北朝鮮の問題もビジネスマンの手腕で進展しているのか気になりました。
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