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ジョーカーのskのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

みんなが議論してるラストシーン。
最後のシーンで教えてくれなかった、あの時アーサーが言った”ジョーク”が映画本編なのでは?
と思った。(でも矛盾点も多い)

カウンセリングの女性が、両方とも黒人女性だったことも気になる。
そしてこの2人が真反対。
市のカウンセリングの女性はアーサーの話を聞かず事務的で、部屋も薄暗く乱雑。
反対に病院のカウンセリングの女性はアーサーのジョークを聞こうとして、部屋は白く清潔。

(無いとは思うけど)病院の女性がハーレー的な立ち位置?
最後の血の足跡はカウンセリングの女性じゃない可能性は??
あの後、病院を逃げ出して、思いついたジョークを世間に広めようとしてる???


そして改めて”ジョーカー”という名前について考えてみた。
道化師(ピエロ)とか、jokerの言葉のままジョークを言う人(本作的に言えばコメディアン)でもあり、
ジョーカーというのは、王様(有権者)に意見、批判することができる存在である、ということ。
そして絶対的な力を持つ人に対抗できるジョーカーは市民にとっては恐ろしくも心強い存在である。

本作ではアーサーはひたすらコメディアンになりたいと言っていた。
が、マレーの番組で紹介された”ジョーカー”は富裕層のための道化師として、
市民に恐れられながらも最終的に祀り上げられた”ジョーカー”は恐ろしくも強い存在として描かれているのでは?


あの物語のどこまでが真実でどこまでが虚構なのか。
アーサーの人生は悲劇か、喜劇か...。
マレーの番組で言った主観というのは正しくその通り。

明らかに矛盾している場面とか不自然な場面(ソフィーとの関係とか)はあるんだけど、なぜか”あり得そう”と錯覚してしまう場面がいくつもあった。
それもきっとどう感じるかは観客次第。


ホアキン・フェニックスの演技力が恐ろしいのか、ジョーカーというキャラクターが恐ろしいのか。。。

もう一度観たい。いろんな人の感想を見てもう一回考えたいな。

(2019/10/24 前アカウント記録)
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