これを観たら、バットマンを前と同じ気持ちでは絶対に観られなくなるという作品。
その意味では、「X-MEN」シリーズに対する「LOGAN」、EP4に対する「ローグ・ワン」、「男はつらいよ」シリーズに対する「おとうと」と近い位相にある。
ネタバレは避けますが、オールド・ファンとしては、ジミー・デュランテへの言及だけ。
「Smile」が流れた途端、「えっと、これ、誰の声だ。あ! ジミー・デュランテだっ!」と勝手に盛り上がりました。
シナトラも2曲使われているので、「下町天国」つながりということで。
ダン・エイクロイドの「花嫁はエイリアン」以来、ほぼ30年ぶりの、まさかのジミー・デュランテ押し映画。
あ、もうひとつだけ言及しとこ。
「モダン・タイムス」「ネットワーク」「キング・オブ・コメディ」「タクシー・ドライバー」あたりへの言及はかなりなされているので、別の切り口で。
ワーナーのロゴが古いタイプだったし、70年代っぽいんだけど、例の「バットマン・シリーズで何度も映像化されている幼少期の場面」でウェイン一家がいた劇場に掛かっているのが「ミッドナイト・クロス」と「怪傑ゾロ」。ともに1981年の作品なので、時代設定としては1981年か、それ以降ってこと。
あと、個人的な体験としては、後ろの席の人が、誰も笑ってない場面でクスクス笑うわ、座席はガンガン蹴るわで、「ちょっと待てよ。今、俺の後にジョーカーいるよ」とゾッとしたことは収穫だったかな。