腐敗した街、秩序なき社会、勘違い人間共がジョーカーを作り出す。
ジョーカー誕生の物語。
ホアキン・フェニックスの役作りが凄まじい。
序盤からの
響きわたる笑い声
自信なさげな表情
独特な走り方…
壊れていく様
吹っ切れた様
ジョーカーになってからの
独特な雰囲気
そして死のダンス…。
どれをとっても一級品
ただの心を病んだ精神異常者の人殺しに、劇団ひとりほどではないとしても、感情移入してしまう。
ジョーカーが悪いのか、ジョーカーに殺された人が悪いのか、どっちなのか分からなくなる。
ジョーカーはヴィランではないのか?
ジョーカーはヒーローなのか?
完全に感覚が麻痺させられている。
本当に、
ある意味でめちゃくちゃ攻めた映画だなとも思った。
ジョーカーには何の特殊能力もない。
ピエロメイクをしたおじさん。
カリスマ性はさておき、物理的には誰もがジョーカーになれる。
虚構のはずなのだが、ジョーカーには何か生々しさやリアリティを感じる。
日本では銃や、ゴッサムシティのような街は基本的にはないが、そのような社会の国や地域の人々の中には自分もジョーカーになれるんじゃないかと思う人もいるかもしれない。
そういう意味では、
一歩間違えれば、、
危険性を孕んだ紙一重な娯楽映画。
それでもとにかく面白いのだからすごい
あの笑い声はしばらく消えそうにない