このレビューはネタバレを含みます
アメコミ映画と形容出来ない映画でした。
生まれた環境や送ってきた人生やその人の性格によっては、
JOKERのようになってしまうのではないかと思わされた映画でした。
そう思ってしまったのは、
アメコミ映画でよく使われる1970年代から1980年代の楽曲ではなく、
弦楽器で演奏された曲が多いので、
JOKERの心情が観客によく伝わります。
なので、アメコミ映画とは違う印象を受けてしまいます。
また、脚本や演技が良くできており、
護身用にもらった銃を仕事中に落としてしまい、解雇されてしまう。
電車に乗車中、酔っ払いに絡まれて思わず発砲してしまい、
酔っ払いを殺してしまう。
ナイトクラブに出演するが、馬鹿にされてしまう。
残念な事ばかりに遭ってしまうアーサーフレックに同情してしまいます。
アーサーフレックが鏡の前で指を口に入れて
無理やり笑顔を作ったまま涙を流す姿を見た時には、
人としての弱さが伝わり、観る側も辛くなりました。
更に、近くの女性と付き合い始める。
母親の手紙からトーマス・ウェインの息子であると思ってしまう。
様々な出来事が妄想であった事に僕も騙されました。
今までの出来事があったからこそ、
アーサーフレックからJOKERに変わった後の階段でのダンスは、
悩みから解放されて幸せそうに見えました。
なのでJOKERの映画終盤での行動は少しだけ判る気がしました。
最後に、これまでのバットマンを観てきた方も驚く内容も
含まれているのでアメコミファンも楽しめます。
TOHOシネマズ浜松