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ジョーカーのEUJのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
 「ジョーカー」

あらすじ: 「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。


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感想:

アカデミー賞、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞などなどの様々なタイトルを得た問題作「ジョーカー」。 今更ですが、ようやく見れました。

2019年を代表する傑作ですね。
ストーリーが進行するにつれ、アーサーは自分の場所がだんだんと失っていき、そして、自身の存在意義とはなんなのかとみんなや自分に問いかけます。これは誰もが生きてるうちには感じる問題だと思います。そう。アーサーとは社会的に弱い人たちであり、もしかしたら、僕らだったかもしれません。そう思うと怖いですよね…. ただ、これだけは言いたいのは今作は僕らを悪い方向に導くためのものではなく、僕らに警告してくれてるのだと思います。

また、最後のシーン。ストーリーの中でもより印象深く残っております。
全ては妄想なのか…また、それ以上になにかを意味するところがあると匂わせてくる演出…いろいろ考えてしまいます。笑

さて、今作を語る上で欠かせないのが、ホアキン・フェニックスの演技ですね。
随所でアーサーとしての自我がジョーカーとして変貌していく様を丁寧に描いております。(トイレでのダンスシーンとかまさに…)
そして、チェロの旋律が鳴り響き、予測不能な行動をする。この緊迫感を作り出すのはすごいなと…

ジョーカーがここまでの評価を得たのはホアキン・フェニックスがジョーカーを演じたからと言っても過言ではありません。

冒頭でも記載しましたが、2019年度を代表する作品です。
大勢の人が見たと思いますが、これから見る人は少し覚悟してから見てください。
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