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2分の1の魔法のEUJのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
3.7
あらすじ :

亡くなった父親にもう一度会いたいと願う兄弟が、魔法によって半分だけ復活した父親を完全によみがえらせるため奮闘する姿を描いた。かつては魔法に満ちていたが、科学技術の進歩にともない魔法が忘れ去られてしまった世界。家族思いで優しいが、なにをやってもうまくいかない少年イアンには、隠れた魔法の才能があった。そんなイアンの願いは、自分が生まれる前に亡くなってしまった父親に一目会うこと。16歳の誕生日に、亡き父が母に託した魔法の杖とともに、「父を24時間だけよみがえらせる魔法」を書かれた手紙を手にしたイアンは、早速その魔法を試すが失敗。父を半分だけの姿で復活させてしまう。イアンは好奇心旺盛な兄バーリーとともに、父を完全によみがえらせる魔法を探す旅に出るが……。

感想 :
ピクサーのロードムービー。
正直、ありふれた内容の作品だとは思うが、うまく設定などをいかし、面白くした作品。
まず、魔法と科学の対比という世界観。最近はアニメなどで、見慣れた設定ではあるが、ピクサーっぽく随所でうまく利用していた。
また今作は家族の絆を重点に話が進行していく。対照的な主役の2人はなにかが欠けていて、だれかが補填してくれるバディ的な要素はよかった。

ピクサーは異種族がみんな笑える平和な社会を描くことが多いとは思う。これは現実の世界で人事差別をしていることに対してのメタファーであり、ぼくらが目指す社会の理想なのではないかと思った。
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