『ダークナイト』のジョーカーは捨て去って見るべし
主人公のアーサーは病気の母親を支えるためにピエロの仕事で生計をたてる貧乏人である
持病で突発的に笑ってしまうこともあり、殴られたり苛めにあったりとさんざんである
ある日の地下鉄で素行の悪い青年に絡まれている女性を助けるが...
今回のジョーカーはかつての「飄々とした遊び感覚な態度」、または10年前の「純然たる悪の芯を持った男」ではない
差別・貧困・暴力・無理解にさらされるありふれていそうな男のタガがいかにして外れるかである
昔のジョーカーを期待するなら肩透かしを食らうだろう
たしかにどこか理解できない謎めいたところが彼等の魅力だったが、今作では数々のはずみから始まる凶行、復習に理解ができる
それがゆえによく言えば身近さ、悪く言えば単純な稚拙さが感じ取れる
そういう意味では過去バットマンを視聴する必要はない
多少小ネタがわかる程度だと思う
近年【格差】というワードがあたりまえになった社会、だからこそ生まれた時代のジョーカーといえる