みどり

ジョーカーのみどりのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
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2020/6/10
福井コロナシネマ
シネマ6

正直新作映画は少なくなっているけれど、見てない身としては旧作上映は嬉しくて、ついつい映画館に行ってしまいます。
そんな感じで、当時すごく話題だったのに見ていなかったので公開してくださりありがとう!と感謝の気持ちで観に行きました。


正直ジョーカーもバッドマンもよく知らず、名前を聞いたことがある程度の知識で見たけれど、まず、言えるのは誰でもジョーカーになりえる。こと。
いくら心優しい人間でも、変わってしまうきっかけがありすぎる。頑張ってきたのにあまりにもつらい。精神が不安定な状態なのに、母親のために、仕事もこつこつと頑張る、その姿はほんとうに素敵だった。
徐々に不安定さが危うさに変わっていき、そのたびに凄みを増していくホアキン・フェニックスの演技が、頭から離れなくて。怖さと不気味さと、ちょっと切なさと。
いろんなことが混ざって見終わった後は感情がぐちゃぐちゃでした。

辛くて目を背けたいシーンもあったけれど、否定はできないし、肯定もできない。
けれど、辛さはその人にしかわからないから、自分もああならないでいられるだろうか、なんて考えてしまって。
環境が人を変えてしまうの、この映画だけじゃないはず。

ここ最近悲しく、苦しくなる映画が続き、気が滅入ってしまいましたが、あの演技の凄さをまじまじと見れたことが今の自分へのご褒美だと思って。
みどり

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