フライ

カプリコン・1のフライのレビュー・感想・評価

カプリコン・1(1977年製作の映画)
3.9
この映画は一部の陰謀論者を助長させた凄い発想と、面白さに、昔からとても興味深く楽しめた作品。かく言う自分も小学生の頃、この映画を観て父親に、アメリカは月に行ってないのか?と疑問を呈した程衝撃を受けたのを未だに覚えている。インターステラーが好きなら見るべきだし、疑問が一つ解ける作品。
NASAの使う巨額な予算を政府に指摘さた事で、人類初の火星探査に向かおうとしている3人の宇宙飛行士が、NASA上層部の目論むとんでもない陰謀に巻き込まれて行く秀逸なサスペンス映画。序盤は陰謀の背景と秀逸な設定にとても興味深く鑑賞でき、後半は緊張感の有るサスペンスとしての展開にワクワクしながら楽しめた。ラストもドラマティックな展開に痺れるものが有るのだが…。
改めて観るとかなりツッコミ所が多いし、スッキリしない部分もあるが、発想の素晴らしさからくる、巨大組織の恐ろしさや、人としての醜さを感じさせる内容は、今でも充分楽しめる奥深い映画に思えた。
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