シノミー

長いお別れのシノミーのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
4.2
長い時間をかけてお別れをするのは悲しいだけじゃない。

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父(#山崎努)の70歳の誕生日を実家で祝うことになった。母と次女の芙美(#蒼井優)と長女の麻里(#竹内結子)が実家に揃う。
そこで母から告げられたのは、小学校の校長を務めるほどの父が認知症になったという知らせだった。
不器用で奇想天外な父とその家族が織りなすファミリー映画である。
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結構前から気になっていた作品です。

認知症という病気との向き合い方、家族のあり方を教えてもらいました。とても、とても温かい映画でした。

認知症の話というよりは、家族の絆の話ですね。お父さんとお母さん、その2人の娘。

この娘たちの性格がなんとも絶妙で好きでした。蒼井優演じるふみちゃんは本当に優しくて気遣いのできる素敵な女性だった。

自分のことを優先するよりも家族のためにたくさん行動できる彼女は、すごく尊敬できるし、幸せになってほしいと思う。

長女の麻里ちゃんは、遠くに住んでるからあまり日本には行けないけど、家族のことをとても想っている。そして彼女もまた自分の家族のことで悩んでいた。

家族のそれぞれの葛藤を繊細に描いて、それぞれの思いやりや悩みが行き来する物語。きっと現実でもどこかであり得る物語。

僕の祖父母はまだ生きているから、これからの時期、もっと大切に接していきたいと思った。

お父さんの介護、大変だろうけど、終始かわいいキャラで、最後まで幸せに包まれていた。誕生日パーティーのシーンや遊園地のシーンは最高だと言える。

全国民、みてほしい。
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