二式

十二人の死にたい子どもたちの二式のレビュー・感想・評価

3.4
予告の雰囲気とは違って、メインは0番目は誰で誰が連れてきたのかという謎を解く推理物。金田一やトリック等のたくさんの推理物を撮ってきた堤監督の安定した演出力もあり、分かりやすく普通に面白い。都合良いことが多すぎたり、推理が順調にいきすぎて予定調和感はあるけど。

ただ、この謎解き以外が微妙。まず、題名が「12人の怒る男」のパロディな時点でオチは読める。そして、そのオチになるべく起こる展開が演説による説得。そもそも、みんな本気で死ぬ気はないとしか思えないところも多々あって、死ぬとか生きようとか言うけど、どれも浅く感じてしまった。

「知らない場所に知らない人達と集まったら、先に関係ない人がいた。こいつは誰で誰が連れてきたのか」と言う謎解きのためのシュチュエーションを作るため、自殺者が集まるという設定を作ったのかなと思った。だから、浅くて結局何がしたいのかって話になったと思う。別にこんな深く考える作品ではないのかな。旬の若手俳優が沢山出て楽しかったぐらいでちょうどいいのかも。杉咲花良かった。
二式

二式