ナツミオ

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版]のナツミオのレビュー・感想・評価

4.0
WOWOW on demand鑑賞

 “リスベットの戦闘服姿“

完全版を数回目の鑑賞。
過去レビューは通常版に。

3作目は、巨大な国家権力と闘うポリティカル、また後半はリーガル・サスペンス。そして終盤の因縁の対決などハラハラのサスペンス・アクションと盛りだくさんで楽しめるシリーズ最終作。
瀕死の重症で入院中のリスベットの危機を、“円卓の騎士”ならぬ”狂卓の騎士“たちが奔走する♪♪♪

ヒットミステリーシリーズの第3作で完結編。
瀕死の重傷を負ったリスベットに代わり、元相棒ミカエルは恐るべき巨悪の全貌に肉薄。劇場公開版より38分長い完全版。

原題 『Luftslottet som sprangdes 』  
  (The Girl Who Kicked the Hornet's Nest) “蜂の巣を蹴る女”

2009年スウェーデン/デンマーク/ドイツ作品178分
監督 ダニエル・アルフレッドソン
脚本 ウルフ・リューベリ
撮影 ペーテル・モクロシンスキー
音楽 ヤコブ・グロート
出演 ノオミ・ラパス ミカエル・ニクヴィスト アニカ・ハリン レナ・エンドレ 
ミカエル・スプレイツ アンデシュ・アルボム・ローゼンダール ゲオルギー・ステイコフ 

(WOWOW番組内容より)
犯罪組織の大物ザラ(ステイコフ)との対決で瀕死の重傷を負ってしまった女性リサーチャー、リスベット(ラパス)。
元相棒の社会派記者ミカエル(ニクヴィスト)に発見されて一命を取り留めるが、病院に入院することに。一方、かつてスパイだったザラを利用してきた大物たちの組織はその事実を闇に葬り去ろうと関係者の口封じに動く。ミカエルは妹である弁護士アニカ(ハリン)ら数少ない理解者たちを総動員し、“狂卓の騎士”というチームを結成。法廷でリスベットを救おうと目指すが……。

(WOWOW解説より)
「このミステリーがすごい!」(宝島社)で3部作すべてがベストテン入りした、世界的ベストセラー犯罪ミステリー小説「ミレニアム」。それぞれ映画化されたが、いずれも再編集してドラマ化できるように撮影し、映画版で使われなかったシーンがあった。そんな計38分の未公開場面を加えた完全版が本作。
原作にあったが映画版でなくなったさまざまな場面を復活させた。前作「~火と戯れる女」で絶体絶命の危機に陥ったリスベットの運命は、そして元相棒ミカエルは彼女を救えるのか。物語はいよいよクライマックスへ。

ヒロイン・リスベットの過去を封印しようとする巨大組織と、リスベット、ミカエルらの壮絶な攻防を描く。

・面白い邦題。
アーサー王伝説の”円卓の騎士“ならぬ
“狂卓の騎士”
騎士たちは男ばかりで無く女性も含まれる。
瀕死の傷を負い病院で身動きできないリスベットの危機を、彼女を応援する騎士たちが国家権力の謀略の闇に迫る。

・対する敵は国家権力をバックに
公安警察内の秘密組織。

 TVドラマ『VIVANT』の“別班“ ⁈
  ならぬ “班” の存在。

イチオシのシーン
・リスベットの公判開始。
 彼女の戦闘服姿が熱すぎる〜♪♪♪

・この円卓の騎士たちのメンバーが胸熱だ‼️
彼ら、彼女らは、リスベットの無実を確信し、仲間たちと共同で真実に向かっていくところが見どころの一つ。
前作(2作目)から主人公は、ミカエルからリスベットへ変わるが、本作では身動きの取れない主人公を助けるため、様々な人々が共闘する姿に胸熱、観てるうちに涙腺も緩んでくる……。



 ↓ 以下ネタバレあり

【魅力的な脇役たち】
・ドラガン・アルマンスキー
ミルトン・セキュリティ社長。
リスベットの元雇い主。彼女の調査能力を買っている。
“友人になろうとすると離れていく”

友人のエドクリントへ国家権力による謀略を告発。
またミカエルを罠にハメようとする”班“の先手を打つ。

・トーステン・エドクリント
公安警察憲法保障課課長。警視。
”班“の謀略が憲法違反の疑いから秘密裏に調査を開始。

・モニカ・フィグエローラ
アドクリントの右腕。
見た目は派手目な美人だが、調査は抜け目無く優秀。

・ブブランスキー警部補
3件の殺人事件を追う。ミカエルからの情報提供に半信半疑だったが次第にリスベットの無実を確信する。

・ソーニャ・ムーディグ
ブブランスキーの部下。
ミカエルと度々情報交換し、事件の核心に近づく。ミカエル襲撃の危機に急行。

・ヨナソン医師
リスベットの手術を担当。
イケメン。リスベットに理解を示す。
ピザと小型PC(PDA)の差し入れ。

・プレイグ
リスベットの友人。
あだ名は“疫病神”
彼女と同様に優秀なハッカー。
引きこもりの彼が外出する姿にもう胸熱♪

敵役
・ザラ(ザラチェンコ)
元ソ連GRUのスパイ。リスベットの父。
夜中の病院でリスベットの病室に入ろうとするシーンは不気味。
入院した病院で警察に嘘八百の芝居。
公安警察の依頼に脅しで逆襲する胸糞老人。そして公安警察の決断は⁈

・ニーダーマン
逃亡する先々で殺人を起こす。無痛病の巨漢の怪力。一言も話さないのがメチャ不気味。廃墟の煉瓦工場での死闘。
釘打ち機。オートバイクラブの逆襲。

・公安警察たちの先々への謀略。
元の同僚へも非情な対応⁈


リスベットがやっと言えた、
ミカエルへの感謝の言葉。
不器用な彼女が少しだけ成長した姿に胸熱♪♪♪

このキャストで続きが観られないのが残念。

R.I.P. ミカエル・ニクヴィスト



【忘備録】ネタバレ含む
(キャスト) [1 - 3]の数字は登場作
<主人公>
・ミカエル・ブルムクヴィスト
Mikael Blomkvist
- (演) ミカエル・ニクヴィスト
『ミレニアム』の発行責任者・共同経営者・記者

・リスベット・サランデル 
Lisbeth Salander
- (演) ノオミ・ラパス
フリーの調査員。
天才ハッカー。
ハッカー名“スズメバチ“(ワスプ)

<その他レギュラー>
・エリカ・ベルジェ[1 - 3] Erika Berger
- (演) レナ・エンドレ
『ミレニアム』の発行責任者・共同経営者

・ドラガン・アルマンスキー[1 - 3]
- (演) ミカリス・コウトソグイアナキス
警備会社ミルトン・セキュリティの社長。

・ニルス・ビュルマン弁護士[1, 2]
Nils Bjurman
- (演) ピーター・アンダーソン
リスベットの後見人。弁護士。

・マーリン・エリクソン[1 - 3]
- (演) ソフィア・レダルプ
『ミレニアム』編集補佐。

・アニカ・ジャンニーニ[1 - 3]
Annika Giannini
- (演) アニカ・ハリン
ミカエルの妹。リスベットの弁護士。

・クリステル・マルム[1 - 3]
Christer Malm
- (演) ヤコブ・エリクソン
『ミレニアム』編集補佐。アートディレクター。共同経営者。

・ロナルド・ニーダーマン[2, 3]
- (演) ミカエル・スプレイツ
白髪の巨人。ザラチェンコの手下。

・ペーテル・テレポリアン[2, 3]
- (演) アンデシュ・アルボム・ローゼンダール
精神科医。リスベットの少女時代の主治医。

・ヤン・ブブランスキー[2, 3]
- (演) ヨハン・キレン
ストックホルム県警犯罪捜査部警部補。

・リカルド・エクストレム[2, 3]
- (演) ニクラス・ユールストレム
検事。

・ソーニャ・ムーディグ[2, 3]
- (演) ターニャ・ロレンツォン
ストックホルム県警犯罪捜査部刑事。

・ハンス・ファステ[2, 3]
- (演) マグヌス・クレッペル
ストックホルム県警犯罪捜査部刑事。

・イェルケル・ホルムベリ[2, 3]
- (演) ドナルド・ホグベリ
ストックホルム県警犯罪捜査部警部補。

・ソニー・ニエミネン[2, 3]
- (演) ペーレ・ボランデル
オートバイクラブの総長代行。

・アレクサンデル・ザラチェンコ[2, 3]
- (演) ゲオルギー・ステイコフ
通称”ザラ“。
元ソ連GRU(連邦軍参謀本部情報総局)所属将校。スウェーデンへの亡命者。
犯罪組織の黒幕。

・プレイグ [1 ,3]
- (演) トーマス・ケーラー
リスベットの友人。ハッカー。
あだ名は”疫病神“

・ホルゲル・パルムグレン
Holger Palmgren
- (演) ペール・オスカルソン
リスベットの元後見人。弁護士。

<第三部>
・エーヴェルト・グルベリ
- (演) ハンス・アルフレッドソン
公安警察特別分析班の元班長。

・フレドリック・クリントン
- (演) レンナルト・ユールストレム
公安警察特別分析班の元班長。
グルペリの後任。

・トーステン・エドクリント
- (演) ニコラス・ファルク
公安警察憲法保障課課長。警視。

・モニカ・フィグエローラ
- (演) ミリヤ・トゥレステット
公安警察憲法保障課員。アドクリントの部下。

・ハルベリ
- (演) ヤン・ホルムクィスト

・ビリエル・ヴァーデンシェー
- (演) ヤコブ・ノルデンソン
公安警察特別分析班の元班長。

・アンデルス・ヨナソン
- (演) アクセル・モリッセ
サールグレンスカ大学病院外科医長。
リスベットの担当医。

・ヨーナス・サンドベリ
- (演) ダヨハン・ホルムベリ
公安警察特別分析班のメンバー。
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