佐藤

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYの佐藤のレビュー・感想・評価

3.7
昨年大ヒットした社会派映画であるJOKERの次は、その元カノであるハーレイ・クインの単独作品です。

マーゴット・ロビーの華麗で斬新なシチュエーションでのアクションが見応えありました。
それだけで満足できる仕上がりです。
一方で、抑圧的な男性に対する女性の解放というメッセージをポップでカラフルにコーティングしたものでもありました。
まさに邦題の支配からの覚醒、原題の小鳥からbirds
of prey(猛禽類)になることを表している映画です。


ここからは映画好きの方に向けて言及しておきます。
本作はハーレイのナレーションにより物語が進行していくのですが、時系列がバラバラで、語りと映像のミスマッチがあります。
これは彼女のクレイジーさと混乱が表現されている部分ですが、それと同時にこの構成は、時系列バラバラ映画の金字塔であるクエンティン・タランティーノ監督のパルプフィクションと黒澤明監督の羅生門に影響を受けたと監督が公言しております。
加えて、後半のアクションシーンはジョン・ウィックのチャド・スタエルスキ監督が携わっているとのことです。
もうそれだけで観たくなりますよね!
佐藤

佐藤