りっく

ポーラー 狙われた暗殺者のりっくのレビュー・感想・評価

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)
3.5
一匹狼の殺し屋が想いを寄せてしまった女を救ったために身を滅ぼすという誰もが好きな話を、ネット配信の強みを生かした、セックスとバイオレンス描写をギャグすれすれにまで炸裂させて色付けしたエクストリームな劇画調作品。

まるでエスケープ・フロム・LAのカートラッセルを連想させるような眼帯をつけたマッツミケルセンが本作の一番の魅力であり、特に色仕掛けで命を狙う殺し屋集団相手に全裸で華麗に逆襲していく場面は、イースタン・プロミスのヴィゴモーテンセンのフルチン戦闘を思い出させる。

ミケルセンが敵に囚われ四日間にわたり拷問を受ける場面の単調さなど決して演出が上手い監督ではないが、常に観る者に刺激を与えるポップさと過激さ、それをきちんとエンターテイメントまで昇華させた一作である。
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