あっさりゆで卵

アナベル 死霊博物館のあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
3.5
アナベルシリーズ第3作にして死霊館ユニバースの1つ。
今回は、死霊館シリーズで示唆されていたウォーレン夫妻の除霊した呪いの遺物が集められた保管室の話が描かれます。

予告でもあった通り、触れてはいけないもの全てに触れてしまい、アナベルを中心に霊が覚醒してしまうという。絶望的な展開が待ち受けています。

アナベルを始め、悪霊大集合なお化け屋敷ムービーで、全体的にはティーン向けなホラーとして描かれます。
本作を監督したゲイリー・ドーベルマンは、同じくペニーワイズがお化け屋敷的に多様な恐怖で襲い来る『IT/イット THE END"それ"が見えたら、終わり。』の脚本も手掛けている事から、ホラー表現の多様さは流石の一言。
そして、ちゃんと怖い。
新婦の悪霊がグルーっと回って登場するところは、心霊的で登場してからはスリラー的怖さに転換するのも面白いなあと。
アナベルが布団に潜り込んでいたシーンの、ビビットな照明使いは、ダリオ・アルジェント版の『サスペリア』をちょっと思い出したりしました。

呪いの遺物に触るのも、ちゃんと腑に落ちる理由があり、とは言え触りすぎなのは否めませんが笑

それに続々と登場する未知なる悪霊には、死霊館ユニバースの可能性を感じました。呪いの甲冑を単独でやってくれ!

あと、本物のアナベル人形と同じ人形がチラッとカメオで出てるのも良い!

ドラマ部分に関してはあっさりし過ぎてる感はありますが、悪霊に関してはしっかりと怖く、尚且つ死霊館ユニバースの無限の可能性を見せてくれたので、ファンとしては満足です!