当初私は、斎藤工演じる小泉ジュンイチローが牌の文字を指圧で削り取ったり、ティモシェンコとか各国の首脳陣と月面に行ってナチスとバトルする映画かと思っていた(適当)のだが、実際は真面目なおじさんがカルト映画を作ろうとして事故った映画だった。
戦後の雀士が2020年に来るというゴミみたいな設定が常にプロットを邪魔し続けるという悪夢みたいな展開もさることながら、別に2020年にする必要も実はそんなになくて、オリンピック云々の話を入れて"社会批判してみました、今の日本に足りないやつよーね(ドヤ)"という姿勢がみえみえなのが寒すぎて風邪引いた。取り敢えずみんな歩くかセグウェイ乗るかどっちかにしろ。あと、"デジタルに慣れてるから雀卓に気付きませんでした"みたいな演出等々すべての演出がダサい。冒頭の"ここどこ？"みたいな演技演出全てひどい。エド・ウッドも驚くかもしれん。観たことないけど。
しかし、一旦そういう社会批判的な目線を全部躱して考えてみると、この適当さが嫌いにはなれない。アホくさすぎて怒りも沸いてこない。なんも考えなきゃ、別にそんな悪い作品じゃないんじゃないすか。
特に、掠れた声が絶妙に伊藤沙莉に似てるももちゃんのシーンは結構好きよ。シマウマすか…とは思ったけど、ゲロったときのゲロの色から"あれ、こいつアンドロイドだっけ？"と思ったけど、可愛らしいし別にいいんじゃないすか。
なんでこんなに優しいのだろう？多分、非線形天邪鬼だからだな。
追記
斎藤工の演技がどいひーなのは狙ったのかもしれないが、私は単純に下手くそってのに一票入れとく。
