にしやん

デッドエンドの思い出のにしやんのレビュー・感想・評価

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)
3.7
ストーリーはいたってシンプルや。遠距離恋愛中の婚約者を追いかけて韓国から名古屋へやって来た29歳韓国人女性主人公が、彼の裏切りを目の当たりし、あてもなく名古屋の街をさまよう中、辿り着いたんが「エンドポイント(=行き止まり)」という名のカフェゲストハウス。ちょっと不思議な同い年のオーナーとカフェに集う人たちとの交流の中で、ゆっくりと癒され、立ち直っていく話や。
主人公を外国人にしたんが良かったんとちゃうかな。言葉も文化もちゃう外国の全く知らん街が舞台っちゅう設定が、映画の魅力を際立たせとったかな。
オーナーの主人公への言葉が刺さったわ。信じてた恋人や配偶者と別れて辛い思いをしている人への癒しの言葉としてはこれ以上の言葉はないかもしれんな。癒されたい人は是非観に行ってほしわ。
それと、ラストの桜の演出がめっちゃ効果的やし印象的やったわ。調べてみたら、名古屋とソウルとでは桜は2週間くらいちゃうねんな。うまいこと考えたな。
意外っちゅうたら怒られるかもしれへんけど、名古屋の街が何とも魅力的やった。わしが知っとう「出張で行く仕事の街」やのうて、ゆったりと時間が流れ、どこか懐かしく、あたたか味のあるとても優しい街に映っとったわ。あの雰囲気は東京でも大阪でもないかもしれんな。やっぱり名古屋かもな。妙に納得したわ。それと今ちょっと話題の円頓寺商店街がええ味出しとったな。出張で行くんやなしに、いっぺんプライベート旅行でも行ってみたなったわ。
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