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ジェミニマンのRyuのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.6
ウィル・スミスVSウィル・スミス
オスカー監督 アン・リー監督作品。

政府に雇われていた伝説の狙撃手ヘンリーは引退生活を送っていたが、暗殺者たちに襲撃される。ヘンリーは自身の監視役についていたエージェントのダニーとともにかつての仲間のバロンを頼りコロンビアへと向かう。そこでもまた命を狙われるのだが、その襲撃者はなんと若き日の自分自身だった。

若いウィル・スミスが全く違和感ない!実際にウィル・スミスが演じて後から編集・・・とかではなく、なんとフルCG!全く違和感がなくて、技術の進歩ってすごいなぁと改めて思いました。そして120コマで撮影された映像。特に二人のウィル・スミスが対峙するアクションシーンがめっちゃヌルヌルしてました。ここまでヌルヌルしてると逆に作り物感が強くなってたような気もします。普通でも見応えのあるアクションなのですが、それをこんな映像で見せてくれるので没入感はありました。コロンビアやハンガリーのロケーションも綺麗で、行ってみてぇ〜ってなりました(笑)。そんなこんなで映像は一級品なのですが、ストーリーの方は如何せんインパクトに欠けるものだったかなぁと思いました。話の進み方もありきたりなもので新鮮味はなかったです。まぁでも安心感はありました。それからエージェント感のない女エージェント ダニーとヘンリーのバディが中々ない組み合わせな感じがしてよかったです。映像技術にかなりお金をかけてるため、製作費もバカにならず、さらにけっこうな広告宣伝費をかけたみたいで、興行的にあんまり振るわなかったためかなりの赤字になっちゃったみたい。内容はそんなに濃いものではないと思いますが、ヌルヌル動くアクション、そしてフルCGのウィル・スミスなどの映像的な魅力が詰まった作品だと思います。
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