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ア・フュー・グッドメンのRyuのレビュー・感想・評価

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)
3.7
キューバのグアンタナモ米軍基地で、サンティアゴ一等兵が、同じ部隊のドーソン上等兵とダウニー一等兵に殺害される事件が発生。2人の弁護人には法廷経験のないキャフィ中尉が任命される。被告の2人はコードRと呼ばれる、落ちこぼれへの暴力制裁を命令された と主張。キャフィは特別弁護人のギャロウェイ少佐と同僚のワインバーグ中尉と共に裁判に臨む。

軍法会議もの ということで、終始ヒリヒリとした空気感が張り詰めていました。
トム・クルーズ演じるキャフィは最初は、そんなにやる気ないけど、デミ・ムーア演じるギャロウェイに叱られて、裁判で真正面から戦うことを決意。ここからは法廷のシーンも多くて、さらに緊張感が高まってきました。
法廷シーンでのぶつかり合いはひとつひとつが非常に見応えあって、それらが結構な数あるので、後半は体感時間が一気に短くなった印象です。その中でのやっぱり、最後のジャック・ニコルソン演じるジュセップ大佐との対決は熱量ハンパなかったですね。ジャック・ニコルソンが貫禄もあって、悪いヤツが似合いすぎますね。確かに中々の鬼畜上司だとは思いますが、国境を守る軍隊の監督者を務める って考えると、ある程度のキツさは持ち合わせてないといけない とも思いますね。彼が放った「You can't handle the truth!(おまえに真実は分からん!)」ってセリフはアメリカ映画の名セリフベスト100で第29位にランクインされてるみたいです。
トム・クルーズとジャック・ニコルソンの熱演が目立ちますが、真面目で落ち着いたデミ・ムーアや、これまた悪そ〜なキーファー・サザーランド、検察官のケヴィン・ベーコンなど、周りも中々の面子が固めています。今作の魅力はキャスティングも大きな要因なんじゃないかと思いました。
高い緊張感とキャスト陣の演技合戦が相まって、非常に見応えのある作品に仕上がっていたと思います。
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