くぅー

海抜のくぅーのレビュー・感想・評価

海抜(2018年製作の映画)
3.9
タイトルが気になっての鑑賞でしたが・・・まずは大学生の卒業制作とは思えない程のクオリティに驚きつつ、オススメしにくい重い内容で、でも、間違いなく心揺さぶられる力作ではあった。

そんな本作は、高校時代に、中学校の同級生が不良に暴行されるのを目の当たりにしながら何もできなかった男の、苦悩の12年間を描き・・・罪の意識が痛い程に鋭く巧妙に描かれまくる。

そう、同窓会で再び似たような光景を目の当たりにした男が取った行動・・・7年後に別人の様になって、偶然にもあの同級生と再会する姿、それぞれに複雑な思いで見入ることとなつた。

そんなラストがまた強烈・・・偶然か必然かは分からないが、彼女も罪悪感を抱えないかと心配にはなったが。

そんな訳で、無名な俳優陣だらけだが、阿部倫士の存在感は魅力的で・・・高橋賢成監督の次作もとても楽しみになった。
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