海抜の作品情報・感想・評価・動画配信

「海抜」に投稿された感想・評価

深緑

深緑の感想・評価

3.8
「大学生の卒業制作」っていうのは本当に言われないと分からない。

地に足が着いてるし、よく纏まってる。
可能性がいっぱいって感じです。

強いていうならば、クズ2名(特に金髪のほう)の描き方にもう少し奥行が欲しかった。
ああいう事をやる人間には何かがある(若しくは何かが欠落してる)わけだから。

でも、違う作品が観たいと思わせるには十分だった。
まな

まなの感想・評価

3.0
何もできなったことを抱えたまま成長した主人公の苦悩は耐え難かっただろう。
高校、大学、出所後の時の経ち方を髪型や髭など外見面での違いが出て良かった。
手振れの撮り方で酔いそうになったのが残念、、。

主演は私と高校の同級生。頑張っているんだと嬉しくなった!
すあま

すあまの感想・評価

3.5

大学生の卒業制作。

面白いと思う。
完成度も高い。

これが処女作で、これからの人だから、試したい事を試せばいいと思うし、好きなようにやればいいと思う。

だからそこにとやかく言うのは私は好きじゃない。自分たちが1番よくわかってるでしょ、きっとね。
役者の人たちについてもそう。

新社会人に、お客さんからしたら1年目もベテランも関係ないって、そりゃそうだけど、応援してあげられる優しいお客さんでいたいよね。
失敗してもいいから思いっきりやっておいで、って言える上司でいたいよね。

そういう感じ。

テーマも重い、時の流れも12年と長い期間を描く。大変だったと思う。

最後にりえが浩を許すシーン。
もう浩の事なんとも思ってないよ。
もう充分だよ。

私は割と、これは真実なんじゃないかなぁと思った。この心情を理解出来てる製作陣がすごいというか、この作品に真剣に取り組んだんだろうなって感じた。

ラストのシーンは、正直私にはどういう意図であの最後にしたかはわからない。

けどね。

報われないっていう事は、往々にして実際にある事だと思う。
最後は結局助からない、安心し切った後に矢が刺さる。そういう映画って、他にもたくさんあるよね。

あれもなんというか、ある種の本当だとも、思うんだよね。まだ上手くあれを説明できないんだけど。

あとは個人的に、性暴力のシーンが良いか悪いかは別として、苦しいんだけど、もっとしっかり残酷なまでに再現してる映画もたくさんあるじゃないですか。それだと見てて惨すぎて怖くなっちゃうのね。
けど、この作品はそこまで惨いシーンはないから、見やすいとは思った。

反面、本当に被害にあってる人は凄い恐怖とトラウトと、精神的身体的傷だからな、と。表現はむずかしい。
めり

めりの感想・評価

2.0
なかなか表沙汰にはならないだろうし、細かい部分は被害者側も加害者側も多くは隠すだろうから、「事実」は経験者しか知り得ないことなのでこういう描きかたになるのだろうと思いますが、もっと攻めて作れるとも思います。学生の方が作られたそうなので、今後、きっともっといい作品を作っていかれるのではないでしょうか。
クラゲ

クラゲの感想・評価

3.9
読書ノート[17]

「海抜」観た。

“助けられなかった”事への赦しはどうやって得るのか。

被害者本人からの赦しの言葉も届かないのなら、もう無理じゃんっていう。

間に震災も入るから80分の短さで死生観もご破算になるので観終わった後の余韻がエグい。

あのラストは罪滅ぼしの様な復讐の様な、、、

面白かった。

あと、、、コレだけは言わせて欲しい。

浩の見た目が超ぉタイプだった。
Katsufumi

Katsufumiの感想・評価

3.1
2021/89

城西国際大学生による卒業制作作品

高校時代に、中学の同級生が不良に目の前でレイプをされているのを目撃しながらも救えなかった主人公の12年の苦悩

同窓会で不良との再会により思い出すあの出来事により起きた事

物静かに物語は進む


いじめもそうだけど、やった当事者は忘れていたり、無かったことにしようとするけど

やられた側は一生の傷を背負う


主人公の高校時代と同窓会の時の髪型が前髪がウザすぎて個人的に嫌い 笑
kerocchi

kerocchiの感想・評価

3.5
城西国際大学メディア学部の卒業制作作品。

高校生の頃、同級生のレイプを目の前で目撃し、何もできなかった青年の12年間を追った作品。


ストーリー自体はかなり暗いけど、画角の中心に映る鏡に見える苦悩の表情とか長い年月を感じさせるための道をゆっくり歩いてるだけのシーンとか、作ってて楽しいんやろなっていうのが伝わってきた。

2021〜
直人

直人の感想・評価

3.0
●海抜(2018年日本作品。阿部倫士主演)

大学の卒業制作として制作されたが,東京国際映画祭に正式出品されたとのこと。
強姦事件の目撃者が,なにもできなかったことに心の疵を負って──という話。

強烈なラストシーン。
まさかこれは想像はしていなかったなあ。

いい映画かどうかは判らない。
けど,これは学生が作った映画ならではなのかもしれん。

https://www.youtube.com/watch?v=3rWPDBTvpRY
くぅー

くぅーの感想・評価

3.9
タイトルが気になっての鑑賞でしたが・・・まずは大学生の卒業制作とは思えない程のクオリティに驚きつつ、オススメしにくい重い内容で、でも、間違いなく心揺さぶられる力作ではあった。

そんな本作は、高校時代に、中学校の同級生が不良に暴行されるのを目の当たりにしながら何もできなかった男の、苦悩の12年間を描き・・・罪の意識が痛い程に鋭く巧妙に描かれまくる。

そう、同窓会で再び似たような光景を目の当たりにした男が取った行動・・・7年後に別人の様になって、偶然にもあの同級生と再会する姿、それぞれに複雑な思いで見入ることとなつた。

そんなラストがまた強烈・・・偶然か必然かは分からないが、彼女も罪悪感を抱えないかと心配にはなったが。

そんな訳で、無名な俳優陣だらけだが、阿部倫士の存在感は魅力的で・・・高橋賢成監督の次作もとても楽しみになった。
slow

slowの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと待って欲しい。浩は理恵を暴行していないということ?(あらすじにそう書かれているのでそうなのかな)。そんなことってあり得るのだろうか。成人式の時点でまだあれ程の低脳ぶりを見せていた達也が、あのボート小屋のシーンで加わらないことを許すのだろうか。その時は、まだ健吾も同類で理性など働くわけもなく、加害者になることは避けられない状況だったのでは?翌日殴られてアザを作った浩が達也を遠目に見ている、とかだったらまだわかるけれども…。自分は浩も重罪を犯したものとして、その先の展開を観ていたため、これを当時学生であった監督らが撮ったのかと驚いたし、緊張感を途切れさせずに時の流れを違和なく描き切っていることに感心していたのに…。違ったみたい(それでも十分賞賛に値する作品ではある)。確かにそうなると理恵が浩を許すはずはないだろうとは思う(あの頃浩のことがちょっと気になっていたような雰囲気はあったものの、それとこれとは全く別問題だろう)。でも、暴行を止められなかったことが、成人式の日に達也を殺す程の動機となるだろうか。ならないとは言わないけれど、それだと達也に矛盾を感じるし、浩を美化し過ぎではないかな(逆に浩が理恵を好きだったという描写があれば良かったのでは)。自分が思う鬼畜な内容で苦しみ抜いた浩と理恵のラストがあれであれば、納得できたと思う。本作で理恵は浩を一応許している。消えることのない痛み。それに耐えて、耐えて、やっと人を愛し、人並みに幸せというものを手に入れた頃だったのでは。この幸せを手放してまで(記憶を蘇らせてまで)、浩を責め、社会のルールへの償いではなく、今度は自分への償いをしてとは言えなかったのではないか(本作的には浩に言う必要はないけれども)。もう何年も何年も悩まされ、疲れ切り、やっと悪夢を見る回数も減って来た頃だっただろうに。あのラストシーンは海外の監督たちの影響を強く感じるものだったし、そうなると無機質なものになってもおかしくはなかったけれど、それに感情を上手く乗せている辺り、監督のセンスを感じるものとなっていた。浩はどっちの感情であの選択をしたのだろうか。この日が来ればそうしようと決めていたのかもしれない。その日に面食らい突発的にそうしたのかもしれない。どちらにしろ、あのまま…ということになれば、理恵には新たな苦しみがのしかかってきてしまうはずだ。それはまた違う『海抜』の物語。

文句が多くなったけれど、評価されるのもよくわかるし、むしろ評価したい。監督、スタッフの作り上げた骨組みと、キャスト陣による肉付け(いざ鑑賞するとなればこっちの方が評価されるべきかも)。学生制作だと言われなければわからない程の出来の良さは、物語にすんなりと感情移入できることからも証明されていたように思う。藤井道人監督の『光と血』は瞬発的にガツンと来る作品だったのに対し、本作は静かに心を揺さぶり続けるような作品。どちらも重いテーマと向き合い罪と罰を問う力作として心に残るものだった。高橋監督の今後にも期待。
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