このレビューはネタバレを含みます
意外にもモンテは何も悪くなかった！！！！(地球で犯してしまった犯罪は別だよ、でもそれもなんか情状酌量の余地ありそうだったよね)
私はてっきり娘と生き延びるためにコールドスリープ中の仲間を生きたまま棄てたのかと思っていたのですが、
多分船内で腐敗したら困るから凍らせてただけで、みんなとっくに死んでたってことに気づいた時はしんみりしました。
仲間の遺体を棄てるのにあそこまで葛藤して苦しんで、モンテは優しいですよね。
娘が可愛いことしか良いことなかったし
最後も、まあこの雰囲気ではその展開しかないだろという感じでした。
奇跡のハッピーエンドにするべきではない…そういうテーマではない映画ですよね。
わりと淡々と物事が進むのがなんか良かったですね。
だから余計に「みんな犯罪者かもしれないけど、でもエラい人間のいいように使われて虫ケラみたいに死んじゃったね」って感じで。
宇宙船のコンテナにしか見えないフォルムと相まって、実験動物として扱われてるのを冷静な視点で見させられてる感じが良かったです。
モンテと娘はそれでも親子として生き抜いてきたのに最後の最後に地球の人間が自分達の次にもまだクソみたいな実験してるって突きつけられちゃったらもうどうしようもないよね。
でも最後まで2人は親子としてずっと一緒だし、特にデカい悲壮感で精神ダメになるシーンとかもなくてなんか良かったです。
