リラリオ

靴ひものリラリオのレビュー・感想・評価

靴ひも(2018年製作の映画)
4.7
突然の訃報⋯別れた妻が交通事故死。
母の死を受けいれられず、泣き崩れる発達障害の息子ガディ。妻とガディを捨てたルーベンは、ガディと葬儀で30年ぶりに再会する。

葬儀後、ソーシャルワーカーのイラナに声をかけられる→「新しい住居の準備にちと時間かるから、しばらくガディを面倒見てくれ」→「無理だ!」→「行先決まるまでだから⋯」そう言われてしまうと⋯しゃあなしにガディを家に連れて帰るルーベン。

ガディは、かなりの綺麗好き、掃除のチャンピオンとのこと。お決まりのルーティン、こだわり多し(寝る前のフットマッサージ、食事など)そして、自称歌い手。
ルーベンが営む自動車修理工場で掃除の手伝いをすることになったガディ→ご機嫌で洗車→あなた歌い手だよね⋯下手くそな歌を大熱唱→リタズキッチンでランチ→「料理同士くっついとる!」クレーマーガディ→別盛りにチェンジ→店の女をナンパ→体調悪なルーベンは、病院へ→腎機能低下。このタイミングで週2~3回人工透析が必要の体に⋯
人工透析が始まり、色々とこだわり多しなガディの世話に限界ヨロシクなルーベン、施設に預けることにする→しかし、そこは粗悪な環境→預けることをやめ連れて帰る。

イラナがガディの様子を見に来る→「施設より安心な村、見つかった!だからもう少し待って!」→「1~2週間?」→「いや、3~4ヶ月かも⋯でも待つ価値アリの素晴らしい村だから!」ものすげぇ村があるらしい→「長ぇな⋯金もかかるし⋯」→給付金を申請することに→給付金を受けるための面接→支援を受けるためにできることもできねぇふりをさせられるガディ→面接の締めは、靴ひも結べるかチェック→結べないふりをするガディだが、ついにキャパオーバー。ワケわからなくなり、いらんことを言ってしまう⋯。
自称歌い手、新曲をお披露目→愛の歌らしい→初飲酒→嘔吐→「父さんは僕を恥じている!」バターナイフで自分の腹刺す。

イラナから電話「村に空きが出た。試しにガディを滞在させる」→なんだか気乗りしないルーベン→だが、行かせることに→見放されたと勘違いのガディはご機嫌ナナメ→イラナと村へ。
村に到着するが、車から降りることを拒否るガディ→肉団子系女子ミハルに声をかけられるがガン無視→夜になり、歌声が聞こえてくる→車の外へ→村ではミュージカルの練習。美声の主は、先程声をかけてきたミハル。ガディ⋯ズキューン➵♡
ミハルの美声のおかげで心を開き、村に慣れたガディ。その様子を聞いたルーベンはお礼にイラナをディナーに誘う。

楽しいディナーデートだったが、ガディの様子が気になってしゃーないルーベン→ガディに電話をかける→「父さんといたい」→その言葉を聞き、車をすっ飛ばし村にガディを迎えに行く「どこにもやらん。一緒に暮らす!」

同居生活に戻った矢先、ルーベンはリダズキッチンで倒れてしまう→透析サボり、ガンガン飲酒喫煙をしていたルーベン、病状悪化→医者「透析来れんなら腎臓移植しかねぇ!」→友人、医者「ガディから提供してもらば⋯」→「36年間無視した挙句ガディから腎臓まで奪えない」→絶賛絶縁中の弟イェフタに臓器提供のお願いをしに行く→「臓器、中国150万ドルで買えるべ!ローンはうちの銀行で!」→このとんでもねぇ発言にルーベンはブチ切れ→ガディはリダズキッチンで客たちがルーベンの臓器提供の話をしているのを聞いてしまう。
「腎臓必要なら⋯オラの腎臓、父さんにやるぅ!」
ガディはルーベンに腎臓提供の話をする→「いいから⋯黙れ」→ガディ拗ねる→「大丈夫、ちゃんとドナー見つけるから、心配すんな!」→「オラのが欠陥品だから欲しくねぇんだろ!」まあ、そうなりますわな⋯。
ルーベンの透析友、亡くなる。「元気そうだったのに⋯」「容態が急変して⋯」→このことにショックを受けたガディは部屋に籠り、数日間薬を飲むことを拒否。発作を起こす⋯

ガディの望みを受け入れることにするルーベン→臓器提供適合検査→結果は適合。喜ぶガディ→ソーシャルワーカーをやりつつ臓器移植委員もやっているイラナに報告→「!?」→新たな問題⋯靴ひもさえ結べないガディが、医学的なリスクを正しく理解し臓器提供を決心したのかが問われる→臓器移植委員会、イラナ達による面接→「あの時は、金欲しさに嘘を⋯」→靴ひもを結ぶ再テスト。しかし、ガディは緊張からか上手くひもを結べずパニックを起こし部屋から逃げ出してしまう。案の定、臓器提供は却下されしまい、ルーベンの容態が急変する⋯。
運命をかえる靴ひも。3度目に靴ひもを結ぶ時、運命は⋯。

面白かったっス!最後なかなか切ねぇけど⋯そこもひっくるめて良かった!しかし、ガディは惚れっぽいな(笑)
とても素敵な映画でした。
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