ジーハ

ドクグ スタンド・バイ・ミーのジーハのレビュー・感想・評価

3.4
2019年大阪韓国映画祭にて。
今年はベテラン俳優のイ・スンジェ作品を特集しており、日本未公開の「トック」を鑑賞。
映画からドラマまで幅広く活躍されてますが、主演作品を観たのは初めてかも。

田舎の小さな村で、息子の家族と暮らすおじいちゃん(イ・スンジェ)。ある日息子が急死。そして夫の死後間もなくして嫁が夫の保険金を持ち逃げしていたことがわかり、おじいちゃんは嫁を家から追い出してしてしまう。 残された孫二人、トックとトッキの親代わりとなった彼はバイトをかけ持ちして働きながら孫たちの世話をする多忙な日々を送っていた。そんな時村の医者から検査していた病気の結果が伝えられ…。

はい。お察しのとおり(о´∀`о)
展開は想定内でほぼ想定外のない展開なんです(笑)、ベタと言ってしまえばそれまでですが、素直に笑ったり泣いたりできるおじいちゃんと家族の絆を描いたとても良いお話でした。

近年人間の闇を描く韓国ノワールが人気だけど、躊躇なく家族間の愛情をドラマティックに創り上げるのも韓国作品の得意なところで、しかもその作品の中にはエンタメ性が高いものも多く、日本映画ではあまり観ないこんなジャンルも韓国作品なら見やすく違和感なく観れたりする。

今回主演のイ・スンジェさんの好演は言わずもがな。。やはりトック役の子役チョン・ジフンくん。とにかく「泣き」の演技力がすこぶるすごい。小さな身体全体で表現する感情豊かに演じる姿がいじらし過ぎて、観客の皆さんはこの子に泣かされていたと言っても過言ではないでしょう…(笑)韓国は脇役だけでなく、子役層も厚い。

あと、韓国映画は雪の使い方がいつも上手。
この作品でも優しくシーンを包み込んでました。

日本公開…題材が地味なので正直難しいだろうな。でもこういう作品を鑑賞できるのが映画祭の恩恵で醍醐味だと思う★
ジーハ

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