このレビューはネタバレを含みます
レイドの監督という認識でいたけど、VHSネクストレベルのカルト宗教のやつもこの人だったのだと知って、そうするとレイドも含めてこういうテーマに拘りある人だったのだと思うと、遡っても面白い。記号化されて変質した信仰を壊して、とても個人的な心の奥から湧き出る想いが光となり、それが信仰とするまでに、じっくりと恐ろしく直に傷ついて味わった苦痛と、たどり着いた安らぎの画の力は凄かったし、信仰を信仰と呼ばなくても実感として重ねられるものがあった。一瞬、格闘きたっ!と脳が覚醒したのにすぐに終わってしまった。