グレンラガンとキルラキルの製作陣が放つ、消しても消えないアツい一作。
ただの消防団が活躍して敵と戦うバトルアクションかと甘くみてましたすいません。
あの伝説のスタッフたちに限ってそんなことはなかった。
見たことのない独特の世界観と、怒涛の展開に呆気に取られる暇もない。
一言で表現できないけど、色々なメッセージ性とドラマが重なって一つの作品が大成していた。
いまどき消防なんて社会派のテーマなんてありきたりだという偏見を持つ自分に強い一撃を与えてくれる劇薬です。
正義とその行使の裏にいる社会的弱者。
そんな人たちを救いたい。平和で皆が笑って未来を進める世の中がいい。
しかし、現実はそんなに甘くなくて、誰かを救えば誰かが犠牲になる。
そんな不幸で、差別的な世の中を変えるためにまた誰かが今日も苦しむ。
辛くて、悲しい毎日。答えはない。
そんな遣る瀬無い世の中だけど、
救いようのない世界だけど、そんなとこでも光るものがあって、そんな小さい希望のために必死にもがき続ける男の誇りを描いた物語。
映像、脚本、音楽すべてが混ざり合い、化学反応を起こした。
まだグレンラガン、キルラキルを観たことのない人はこれを機にチェックしてみてはいかがでしょう。
